士業事務所の名前の決め方
税理士・行政書士など1.5万法人の傾向

税理士・行政書士・司法書士・社労士——士業の独立で最初に決めるのが事務所名です。個人事務所は「姓+事務所」が基本です。法人になると、名前の約半分が姓を使わない屋号です(税理士法人・弁護士法人など全国12,260法人から無作為に60件を数えた結果:姓 約4割・地名 約1割・理念や造語などの屋号 約5割)。この記事では、全国の士業法人14,812件(うち2021年以降の設立が5,506件)を数えて分かった傾向と、決め方をまとめます。
数えて分かった、士業事務所名の傾向
| 項目 | 全国14,812法人の集計 |
|---|---|
| 文字種 | 漢字37%・混在23%・カタカナ21%・英字13%。2021年以降は英字17%に増加 |
| 形 | 「税理士法人◯◯」のように法人格を前に置く形が75% |
| 姓か屋号か | 法人名の核は、姓 約4割・地名 約1割・屋号(理念・ひらがな・カタカナ・英字) 約5割(無作為60件)。個人事務所は姓が基本 |
| 新しい流れ | ひらがなの法人名(うみ街税理士法人・こだま社会保険労務士法人)、カタカナ・英字(アルド・ラフ)が台頭 |
※出典:国税庁 法人番号公表サイト(2026年7月時点)をSmartNameが集計。

なぜ「姓+事務所」から変わってきたのか
理由は3つあります。①ネット検索で選ばれる時代になり、覚えやすさ・親しみやすさが集客力になった。②複数の資格者で組む法人が増え、一人の姓では実態に合わなくなった。③事業承継や採用を考えると、個人名でない名前のほうが長持ちする。
一方で「姓+事務所」には、地域の信用と責任の明示という強みが今もあります。紹介中心なら姓、ネット集客中心なら理念やひらがなの名前——顧客の入口で選ぶのが実務的です。
命名の型5つ(実在の傾向から)
- ひらがな+士業法人——うみ街税理士法人型。やわらかく、検索でも覚えられやすい
- 理念の言葉——「みらい」「あおば」など前向きな言葉。複数人の法人に向く
- 地名+事務所——地域密着を名乗る。「地域名+税理士」の検索にも強い
- カタカナ・英字の造語——アルド・ラフ型。若い経営者層への親しみ
- 機能を名乗る——「◯◯自動車登録サポート」型。何の専門かが一目で伝わる
AIが生成した実例——由来まで語れる名前
SmartNameのAIが実際に生成した事務所名です(実在の事務所ではありません)。名古屋で税理士2人が独立して作る法人、という試験依頼から。
士業ならではの注意点
- 資格団体の規則を確認——税理士法人・弁護士法人などは名称に使える言葉の決まりがあります。所属会の規則を必ず確認してください
- 誇大な表現は不可——「日本一」「No.1」のような表現は広告規制に触れる恐れがあります
- 読める名前を——高齢の依頼者も多い業種です。奇抜さより、電話で伝わる明快さを
よくある質問
個人事務所でも屋号のような名前をつけられますか?
資格によりますが、「◯◯会計事務所」「行政書士◯◯オフィス」のような名称は広く使われています。所属会の名称規則の範囲で、覚えやすい名前を選べます。
法人化の予定があります。名前はどう考えるべきですか?
「税理士法人」等の法人格が前につくことを想定し、続けて読んだときに自然な名前を選んでおくと、法人成りのときにそのまま使えます。
関連記事:会社名の決め方【総合版】 / ネーミング依頼の料金相場 / 屋号の決め方
※統計は2026年7月時点の公的名簿をSmartNameが集計したものです。名称規則は各士業団体の最新の定めをご確認ください。