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商品名の決め方|売れる名前の6つの型と、有名商品の由来に学ぶ

2026年9月10日
付箋を貼りながら商品名の候補を出し合うチーム
商品名は、棚と検索と口コミの一瞬で選ばれる言葉。この記事では4つの架空の商品に実際に名付けて、由来まで載せます。

会社名や店名と、商品名はちがいます。店名は「場所」を持ちます。看板があり、地図に載り、常連が名前を覚えます。商品名にはそれがありません。スーパーの棚で3秒、通販の検索結果で1行、友だちの口コミでひと言。その一瞬に選ばれなければ、どんなに良い中身でも手に取ってもらえない——商品名は、会社名よりも「働く量」が多い言葉です。

この記事では、カルピス・ポカリスエット・じゃがりこ・Bluetooth など、誰もが知る商品名がどう生まれたかを手がかりに、商品名の「6つの型」と決め方の5手順、商標や表示の決まりまでをまとめます。

1「一言」を決める 2型を選ぶ 3音と見た目を整える 4商標を確かめる 5シリーズを設計

有名な商品名は、どう生まれたか

先に、答えの出た名前を見ておきます。どれも「意味を説明した名前」ではなく、音・物語・状態のどれかを一つ握って、あとは捨てた名前です。

商品名由来型
カルピス(1919年)「カルシウム」と、サンスクリット語で最上の味を指す「サルピス(熟酥)」を合わせた造語造語
ポカリスエット(1980年)「ポカリ」は意味のない明るい響き、「スエット」は汗。汗で失った水分を補う飲み物であることを後半だけで伝える造語+説明
じゃがりこ(1995年)「じゃがいも」と、開発担当者の友人「りかこ」さんの名前を合わせた音+人名
ガリガリ君(1981年)かき氷を「ガリガリ」とかじる音に「君」をつけて、キャラクターにした音
ポッキー(1966年)食べるときの「ポッキン」という音から音
写ルンです(1986年)「写るんです」という会話の一言をそのまま商品名に。カメラの知識がない人に「押せば写る」ことを伝えた説明(会話体)
お〜いお茶(1989年)発売時は「缶入り煎茶」。呼びかけの言葉に変えてから売れた、名前で売上が変わった代表例説明(会話体)
ヤクルト(1935年)エスペラント語でヨーグルトを意味する「ヤフルト(jahurto)」から外国語
ウォークマン(1979年)walk+man の和製英語。当初アメリカでは別名で売られたが、結局この名が世界で通った造語
Häagen-Dazs(1961年)ニューヨーク生まれ。北欧らしく聞こえるように作った、意味のない綴り造語
Bluetooth(1998年)10世紀にデンマークとノルウェーを統一した王「青歯王ハーラル」から。機器を「つなぐ」規格の名に引用(歴史)
Google(1998年)10の100乗を表す「googol」の綴りちがいから。膨大な情報を扱う意味引用(数学)+造語
ほろよい(2009年)飲んだあとの「ほろ酔い」という状態をそのまま名に。度数の低さを説明せずに伝える状態

※各社の公式サイト・公開資料で語られている由来をもとにまとめています。

共通しているのは、商品の「一言」が先にあって、名前はその一言を最短で運ぶ道具だということです。「お〜いお茶」は「気軽に呼べる日本茶」、「写ルンです」は「誰でも押せば写る」、「ほろよい」は「軽く酔える」。名前が説明文になっていません。

手順1. 商品の「一言」を決める

名前を考える前に、この商品を一言で言うと何か、を決めます。「北海道の小麦で焼いた、砂糖を使わない朝のグラノーラ」——ここまで言えれば、名前の候補は自然に絞れます。逆に一言が決まらないうちは、どんな名前も「悪くないけど決め手がない」になります。

3つのうち、いちばん強いものを一つだけ名前に載せます。全部を載せようとすると「北海道小麦の無糖朝食グラノーラ」という説明文になり、棚では読まれません。

手順2. 商品名の「6つの型」から選ぶ

商品名の型は、店名より多く、しかも一つの商品に複数の型を重ねられます(じゃがりこ=音+人名、ポカリスエット=造語+説明)。

型例向いている商品気をつけること
1. 音の型(擬音・擬態)ガリガリ君、ポッキー、ザクザク食べる音・触った感じが売りの商品。子ども向け音が商品の実感と合っていること。「サクサク」なのに湿っていると裏切りになる
2. 説明の型(会話体・機能)写ルンです、お〜いお茶、熱さまシート何をする商品かを一瞬で伝えたいとき。新しいジャンルの商品普通名称に近づきすぎると商標が取れない(「冷却シート」は誰のものにもならない)
3. 造語の型カルピス、ポカリスエット、ウォークマン長く育てるブランド。商標を確実に押さえたいとき最初は意味が伝わらない。由来を語れる材料(カルシウム+サルピス)があると育ちやすい
4. 引用の型(物語・神話・歴史)Bluetooth、Nike、スターバックス世界観で選ばれる商品。海外展開を考える商品その文化圏で悪い意味・別の商標になっていないかを確かめる
5. 外国語の型ヤクルト(エスペラント)、Kindle(英語で「火をつける」)おしゃれさ・専門性を出したい商品読めない・打てない名前は検索されない。読みをセットで決める
6. 状態の型(使ったあとの気分)ほろよい、ぽかぽか飲料・化粧品・入浴剤など、効果より気分を売る商品効能を言い切る言葉(治る・痩せる)は薬機法に触れる
説明する名前北海道小麦の無糖朝食グラノーラ正しいが、棚では読まれない商標も取りにくい(品質表示に近い) 一つを握る名前ザクザク / 朝いち / 麦の音音・時間・情景のどれか一つ残りはパッケージと由来に語らせる

手順3. 音と見た目を整える

白いノートの上に置かれたペン
同じ音でも、ひらがな・カタカナ・英字で棚の印象は変わる。表紙や箱に置いた姿まで想像して決める。

商品名は、口に出されて広まります。音の設計は、店名以上に効きます。

手順4. 商標を確かめる(商品名ではここが本丸)

切り分けた手づくりせっけん
「無添加せっけん」のような品質を表す名前は、誰のものにもならない。守れる名前かどうかは、商標の登録性で決まる。

店名なら「同じ町に同名の店がないか」で済むことが多いのですが、商品名は全国・全世界で売るものです。商標は先に出した人のもので、あとから同じ名前で売れば差し止めや損害賠償の対象になります。

  1. 特許庁所管の無料検索「J-PlatPat」で、同じ・似た名前が登録されていないかを調べる。商品の「区分」(食品なら第29類・第30類、化粧品なら第3類、など45区分)ごとに見る
  2. 普通名称や品質表示は登録できない——「北海道グラノーラ」「無糖ヨーグルト」のような名前は、原則として誰も独占できない(=真似されても止められない)。造語や引用の型が強いのはこのため
  3. ドメインとSNSのアカウント名が取れるかを、同時に見る
  4. 外国語で悪い意味にならないか——海外に出すなら、その言語圏の人に一度読んでもらう

SmartNameは商標の調査を行いません。候補が決まったら、必ずJ-PlatPatで確認し、本格的に育てる商品なら弁理士への出願相談をおすすめします。

手順5. シリーズ展開を設計する

木のテーブルに並んだ3杯のビール
定番3種+季節限定。核の言葉が短いほど「◯◯ ペールエール」「◯◯ スタウト」と並べやすい。

売れた商品には、必ず「次」が来ます。味違い、サイズ違い、季節限定。名前が「◯◯ 抹茶」「◯◯ ミニ」と自然に続けられる形かを、最初に確かめておきます。

商品名ならではの決まり

決まり中身例
商標法先に登録した人の権利。普通名称・品質表示・他人の氏名や有名ブランドに似た名前は登録できない、または使えない「北海道グラノーラ」は登録不可。「◯◯ピス」のような有名商標のもじりは危険
景品表示法根拠のない「No.1」「日本一」「最高」は不当表示になる「日本一うまい」「売上No.1」を名前に入れない
薬機法食品・化粧品の名前や表示で、病気が治る・痩せるなどの効能を言えない「血圧スッキリ茶」「痩せグラノーラ」は不可。「ほろよい」のような気分の言葉は可
食品表示・公正競争規約原材料や産地を思わせる言葉は、実態と一致していること「北海道」を名乗るなら主原料が北海道産であること

※法律の最終確認は、特許庁・消費者庁の資料と専門家(弁理士・行政書士)にお願いします。

実例:4つの商品で、実際に名付けてみた

ここからは、SmartNameのAIネーミングシステムに4つの商品(いずれも試験用の架空の商品)を依頼し、実際に生成された候補から3つずつを載せます。由来は結果画面でお届けする解説文そのままです。商品の「一言」と、どの型が効いたかにご注目ください。

事例1:北海道の小麦とオーツ麦の、砂糖不使用グラノーラ

ボウルに盛ったグラノーラに牛乳を注ぐ朝食
依頼の要点:農家の娘が子どもの朝食のために焼き始めた。砂糖不使用、原材料が全部読める。スーパーの棚で3秒で覚えられ、「◯◯ 抹茶」とシリーズにできる形。
業態明示・カタカナ一語+グラノーラ英語+日本語
ムギコグラノーラ
ムギコグラノーラ
語源「グラノーラ」は英語のgranola。焼いたオーツ麦にナッツやドライフルーツを合わせた朝食シリアルを指し、19世紀のアメリカで商品名として生まれた語です。
「麦の子」と読める和語の造語です。北海道の農家の娘として麦畑のそばで育った創業者自身と、その創業者が朝ごはんに困って焼き始めたきっかけとなった子ども、二人の姿を一語に重ねました。麦を食べて育つ子、麦から生まれた商品、どちらにも読めます。日本のグラノーラ商品は親しみあるカタカナの核に「グラノーラ」を後ろに添えるのが主流で、この名前もその型に沿い、業態が一目で伝わります。「ムギコ」は三音で人の名前のように呼べるため、パッケージに小さな女の子の絵を置けば顔の見えるブランドに育ちます。「ムギコ チョコ」「ムギコ 抹茶」と展開しても違和感がありません。マ行の柔らかさとカ行の軽さが、素朴で優しい味を音で伝えます。店頭や電話で聞き返されにくい、はっきりした三音です。
縁起の漢字+堂(漢字表記)日本語
七麦
ななむぎ
数字の「七」と、主原料を示す「麦」を組み合わせた造語です。七は七福神・七草・ラッキーセブンと古今東西で縁起の良い数として親しまれ、麦は北海道産の小麦とオーツ麦という商品の芯を指します。「七つの恵みが入った麦の朝ごはん」を思わせる響きで、ナッツやドライフルーツなど原材料が全部読める素材の豊かさも重ねています。見慣れた二つの漢字の組み合わせながら熟語としては存在しないため、検索やSNSで他社と埋もれにくいユニークさがあります。「ななむぎ」はな行の続く音がやさしく、子どもにも言いやすい響きです。ロゴでは「七」を麦の穂のように伸ばす図案化がしやすく、袋の正面に大きく置いても読み間違えがありません。「七麦 チョコ」「七麦 抹茶」と続けても語感が崩れず、シリーズ展開にも向いています。
ザクザク系・音の造語日本語
カリホロ
カリホロ
オーツ麦と小麦を焼き上げた「カリッ」と、口の中で「ホロッ」と崩れる二つの食感をつないだ造語です。ごろっとグラノーラやザクザクのように擬音で味を伝える主流の手法にならいつつ、ひとつの音ではなく食感の前後を二拍で描くことで、噛んだ瞬間から溶けるまでの物語を四音に収めました。創業者が子どもの朝ごはんのために焼き始めた、素朴で香ばしい味そのものを言葉にした形です。カ行の破裂音が明るく立ち、ラ行とハ行がやわらかく受けるので、電話で「カリホロです」と言っても聞き返されにくいはっきりした音です。「カリホロ チョコ」「カリホロ 抹茶」と続けても語尾が滑らかで、シリーズ名としても収まりがよく、フルグラとは音がまったく重なりません。カタカナ四文字は袋の正面でも大きく置けます。

事例2:奈良の工房の、手づくり固形せっけん

木の台に置かれた手づくりの固形せっけん
依頼の要点:元看護師が肌の弱い子どものために作り始めた。釜炊き製法、無香料と柚子。効能を言い切る言葉は使えない(薬機法)。贈り物の箱に映える。

せっけんは「治る・美白」のような効能を名前に入れられません。だから名前は、手ざわりや気分、作り手の物語を握ります。生成された候補も、効能ではなく「泡・手・湯」の側から名付けています。

泡・水・光の雅語と色の古名日本語
月白
げっぱく
月白(げっぱく)は、月の光を帯びたごく淡い青みの白を指す日本の伝統色名で、月が出る直前に空が白む様子からきた言葉とされます。無香料のせっけんが持つ、香りも色も足さない静かな白を、月の光になぞらえました。夜、子どもを寝かせたあとに手を洗う、そんな暮らしの時間にも寄り添う名です。派手さのない上質さは贈り物向きで、漢字二文字は余白の多い箱に置くと凛と立ちます。読みは「げっぱく」と少し珍しいため、ひらがなを添えれば一度覚えると忘れにくく、検索でも同名の商品と混ざりにくい語です。硬めの音が、誠実で澄んだ印象を残します。
おしゃれ枠・見慣れない漢字二字日本語
沫雪
あわゆき
「沫雪(あわゆき)」は、泡のように淡くやわらかく、触れればすぐ消えてしまう雪を表す古語です。万葉集では大伴旅人が「沫雪のほどろほどろに降りしけば」と詠み、あえて「沫(あわ)」の字をあてて雪を泡に見立てました。この表記をそのまま借り、釜炊きの石けんが立てる、雪のように白くきめ細かい泡を名に映しています。乾燥肌にもそっと触れて、あとを残さず消えていく泡の軽さは、元看護師である作り手がまず「肌に負担をかけないこと」を大切にしてきた姿勢そのものです。見慣れない字面ながら「あわゆき」という音は誰でも知る言葉なので、口頭でも一度で伝わり、箱に刷った二文字は上品な余白を生みます。あ行とや行のやわらかな音が、やさしい印象を添えます。
業態明示枠(◯◯石鹸)日本語
小春せっけん
こはるせっけん
「小春」は、晩秋から初冬に訪れる春のように穏やかな日和のこと。乾燥が気になり始める季節に、肌をそっと包むぬくもりを重ねました。元看護師の作り手が肌の弱い子どものために炊き始めた、その手のあたたかさも「小春」に託しています。手づくり石けんの世界では牛乳石鹸のように「核の言葉+せっけん」と業態語を後ろに置く形が主流で、この名も雑貨店の棚で何の商品かすぐわかります。「小春」は人の名前にも使われる親しみやすい語で、贈り物として手渡すとき「こはるです」と告げれば一度で聞き取れ、覚えて帰ってもらえます。ロゴでは「小春」の二字がほのかに温度を持ち、無香料と柚子の二種をやわらかく束ねる役を果たします。は行の音が息のような軽やかさを添えます。

事例3:松本の小さな醸造所の、クラフトビール

ラベルのない茶色のビール瓶
ラベルはまだ白紙。名前が決まれば、この瓶の顔になる。

依頼の要点:東京のIT会社をやめて松本へ。山登りの帰りに飲むビール。定番3種+季節限定なので、「◯◯ ペールエール」「◯◯ スタウト」と種類名を後ろに並べられる形。

ビールは、瓶とラベルがそのまま名前の顔になる商品です。種類名を後ろに並べる前提なので、核の言葉は短く、ラベルの中央に置いて映えるかどうかで見ます。生成された候補も、山と水の景色を短い言葉に畳んでいます。

業態明示・麦酒型日本語
稜線麦酒
りょうせんびーる
「稜線」は山の峰と峰をつなぐ尾根の線を指す実在の和語で、登山者なら誰もが歩いた記憶を持つ言葉です。松本から望む北アルプスの稜線は、この土地の景色そのものであり、その線を歩いた人が麓で味わうビールという物語を込めました。「麦酒」は明治期からビールの訳語として使われてきた表記で、実在するビール名の集計でも「◯◯麦酒」と業態語を後ろに置く形が最多です。何の商品かが一目で伝わりつつ、屋号部分に山の語を置くことで松本ブルワリーとも重なりません。ラベルでは「稜線麦酒 スタウト」と並べられ、稜線のシルエットをロゴに描けば一目で山のビールと分かります。ら行で始まる音は流れるような軽やかさを感じさせ、口頭で「りょうせんです」と伝えても通りやすい響きです。
おしゃれ枠・ラテン語幹の造語ラテン語
FONTIA
フォンティア
語源ラテン語 fons(属格 fontis)は「泉・湧き水・水源」を意味し、英語 fountain の語源。これに地名や領域を思わせる語尾 -ia を添えた造語。
ラテン語で泉や水源を表す fons の語幹 font- に、国名や土地の名によく見られる語尾 -ia を足した造語で、「湧き水の国」を思わせる響きをねらいました。松本の醸造所が誇る信州の湧き水、その透明感をそのまま名前にしたかたちです。山を下りてきた登山者が最初に口にする一杯が、水源の冷たさをたたえている――そんな物語を六文字に込めています。読みは「フォンティア」。破裂音と澄んだ「ティ」が並び、はっきり発音できるので、飲食店で「フォンティアのペールエール」と注文しても聞き返されにくい音です。アルファベット六字で幅が安定し、黒ラベルにも白ラベルにも収まりがよく、「FONTIA Stout」「FONTIA Citrus Ale」と種類名を続けても核の一語が揺れません。実在の英単語ではないため、検索で他社商品に埋もれにくい点も強みです。
見慣れない漢字の二字日本語
皓岳
こうがく
「皓岳(こうがく)」は、「皓」=白く輝く、「岳」=高くそびえる山を組み合わせた漢字二字で、松本の街から見上げる北アルプスの残雪の稜線を表しています。「皓」は「皓月(明るく白い月)」「皓々と照る」に使われる字で、澄んだ白い光の意味を持ち、信州の湧き水で仕込む透明感のある味や、淡色エールの明るい色合いに重なります。山登りの帰り、白い峰を背にして飲む一杯という創業の物語を、そのまま景色として名にした形です。見慣れない字ですが、読みを添えれば「白い岳」という意味が一目で伝わり、ラベルでは山の形を思わせる「岳」の字が軸になって映えます。「皓岳 ペールエール」「皓岳 スタウト」と種類名を続けても四音で締まり、カ行の硬い響きが本格的な印象を残します。一般語ではないため検索でも埋もれにくい名です。

事例4:製紙会社3代目の、万年筆用ノート

罫線入りのノートに万年筆で書いているところ
ペン先が紙に触れる瞬間。にじまない紙は、書いた人だけが分かる。

依頼の要点:創業60年の製紙会社が「うちの紙で一番いいノート」を作る。にじまず裏抜けしない紙。表紙に小さく箔押し。海外の文具店でも読める英字。

ノートのように「品質の差が言葉にしにくい」商品では、商標として押さえやすい造語と、紙や筆記の情景を借りた引用が向きます。

業態明示枠(◯◯ノート)英語+日本語
みなもノート
みなもノート
語源「ノート」は英語の note(書き留める・覚え書き)に由来し、日本では帳面を指す定着した外来語です。
「みなも」は水面を指す古くからの和語です。凪いだ水面のように滑らかで、ペン先がすっと走る紙面のイメージを重ねました。インクがにじまないことも、波紋を立てない静かな水面と響き合います。実在のノート名は「◯◯ノート」と業態語を後ろに置く形が主流で、そこにひらがな三文字の屋号を載せることで、棚の中でやわらかく目を引きます。表紙の箔押しでは「みなも」の丸い字形が上質な余白を作り、海外向けのMINAMO NOTEも母音の多い綴りで欧米の人にも読みやすく、発音しやすい英字です。ま行の音はやわらかさを感じさせます。「みなもノートです」と電話で言っても聞き取りやすく、水面を思わせる語感は一度聞けば覚えやすいでしょう。
紙と墨の古語枠日本語
白妙
しろたえ
白妙は楮の繊維で織った白い布を指す古語で、万葉集では「白妙の衣」のように真白なものの枕詞としても使われた雅語です。楮が原料という点で和紙と地続きの言葉であり、真白の紙を作ってきた製紙会社の3代目が、家業の出自を雅語の一語に託す形です。方眼と無地、A5判の白いページに万年筆で書く静けさや、上質で落ち着いた印象を、古い言葉の品で伝えられます。漢字二字は箔押しで柔らかく上品に見え、SHIROTAEの綴りは英語圏でも音節どおりに読めます。「しろたえ」はさ行の始まりが爽やかで、口頭でも聞き返されにくい澄んだ音です。同名の桜の品種などはありますが、文具の分野では埋もれにくい名です。
漢字二字+堂の老舗枠日本語
葉音堂
はおんどう
「葉音堂(はおんどう)」は、製紙の業界で親しまれる「葉」の字に「音」を添え、紙をめくるときの静かな音を名前にした造語です。日本語では紙を「葉」と数え、ページを一枚返すたびに生まれる乾いた小さな音は、文具好きや万年筆を使う人がノートに求める上質さの一部です。ぱたんと平らに開く製本と、にじまない紙の上を走るペン先の音まで、聴覚から書き心地を想像させる名前を目指しました。文具・製紙の会社名に多い「◯◯堂」の末尾を添えることで、若い造語に老舗の落ち着きと信頼感を持たせています。葉・音・堂は画数が揃った字で、表紙の小さな金箔でもバランスよく並びます。「HAONDO」のローマ字は母音が多く、欧米の文具好きにも読みやすい綴りです。は行とん、どうの音がやわらかく続き、「はおんどう」と口に出しても聞き取りやすく、覚えやすい響きです。

※いずれも開発時の試験依頼で実際に生成された候補です(実在の商品ではありません)。実例ギャラリーには、ほかの業種の生成実例もあります

やりがちな失敗3つ

  1. 説明しすぎる——「北海道小麦の無糖朝食グラノーラ」は商品説明であって名前ではありません。一言に絞り、残りはパッケージに書きます
  2. 店名の発想で作る——店名の「◯◯珈琲」のように業態語を付けたくなりますが、商品名は棚に並ぶ時点でジャンルが分かっています。業態語より「一つ握った言葉」が効きます
  3. 商標を後回しにする——パッケージまで作ってから、同じ名前の登録商標が見つかる例が本当に多い。候補が3つに絞れた時点でJ-PlatPatを開きます

費用の目安

ネーミング専門会社に依頼すると、20案で15万円前後が一般的です。SmartNameは独自のAIネーミングシステムにより、6,000円(10案)〜17,000円(40案)。全案に200〜300字の由来の解説文がつき、数分でお届けします。商品名では「6つの型」を系統として設計し、音の型・造語・引用・状態の型を混ぜてお届けします。

よくある質問

会社名と商品名は同じでいい?

最初の商品のうちは同じでも困りませんが、2つ目の商品で分けにくくなります。会社名を「屋根」、商品名を「部屋」と考え、商品名は商品ごとに決めるのが長い目では楽です。

英語の商品名は日本で通じる?

通じますが、読みと書き(検索で打てるか)を先に確かめてください。英字の商品名には、パッケージにカタカナの読みを添えるのが定石です。

商標を取らないと売れない?

取らなくても売れますが、他人の登録商標と同じ・似た名前だと使えなくなります。「使えるかの確認」は必須、「自分で登録するか」は商品をどれだけ育てるか次第です。

AIに商品名を頼むと、どんな形で届く?

17問のヒアリングに答えると、系統(型)ごとに分かれた候補が、読み・言語・語源・200〜300字の由来つきで届きます。決めるのはあなたです。

商品名の候補を、由来つきで。
SmartNameで候補を見る →

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